重箱に美しく盛りつけられたおせち料理の中には、様々な飾り葉が使われています。
緑色の葉などがあしらってあると、おせち料理が引き立ち、彩りがきれいになります。
あいらいの中には、縁起をかつぐ意味が含まれているものもあります。
よく見かけるあしらいには、菊の葉や松があります。
菊は、菊花かぶなどに添える他、おせち料理の下に敷いて単品で盛り付ける時にも似合います。
松は、縁起が良い松竹梅の一つであり、長寿の象徴ともされています。
松の葉をそのままあしらったり、黒豆やぎんなんに刺して盛り付けたりします。
その他によく使われるあしらいに、南天があります。
「難」を福に「転」ずるという意味がこめられた南天は、おせち料理の他、赤飯に添えることも多くなっています。
このような飾り葉が手に入りにくいという人も、一工夫することでおせち料理をより美しく盛ることができます。
例えばゆず釜は、ゆずの中身をくり抜いて器にする方法です。
いくらや紅白なますを盛り付けるのに向いています。
ほんのりとしたゆずの香りがするだけでなく、黄色の鮮やかさが重箱の中でアクセントとなります。
また竹筒は、黒豆や酢の物を入れるのに向いています。
重箱の中心に置くと、他の料理を詰め合わせやすくなります。
また、お正月が近くなると、様々な飾り串が売られているのもよく見かけます。
爪楊枝感覚で使える飾り串や扇ぐしなど、用途に合わせて使えば、見た目がきれいなだけでなく、料理が取りやすくなります。