おせち料理を少しずつ食べているうちに、重箱のところどころにすきまが空いてきたりして、当初の美しい見た目の詰め方が崩れてしまうことがあります。
そのような時は盛り替えをすると目先が変わり、新鮮な雰囲気のおせち料理を楽しむことができます。
お重詰めに似ている盛り替えは、大皿盛りです。
和風で大ぶりのお皿を用意し、まず中心を決めて、その周辺におせち料理をバランスよく並べていきます。
なますや黒豆など汁気が出やすいものは、青竹やお猪口などの小さい器に入れると、きれいに上手に盛ることができます。
また、朱塗りの器などに盛り替えると、お正月らしい雰囲気がより一層出ます。
大皿盛りは器が大きいだけに、ついついあれもこれもとおせち料理を並べたくなりますが、そうするとごちゃごちゃとした感じになってしまいます。
大皿の空間を生かして余裕をもって配置すると、品よく仕上げることができます。
和風や朱塗りの大皿がない場合は、洋皿を使って盛り替えると、おせち料理がモダンな雰囲気に変身します。
おせち料理を少しずつ並べる他、中央に黒豆を入れた小さなグラスを置くといった工夫をすると、立体感が出ます。
また、中央や手前に黒豆などの黒いお料理があると全体が引き締まります。
洋皿を使って一人盛りにすると、ちょっとしたオードブル感覚のおしゃれな印象になります。
洋皿を使っていても、飾り葉のあしらいを添えたり、ランチョンマット代わりに和紙を敷いたりすると、お正月の雰囲気を残すことができます。